大変化の音楽産業
最近、実は音楽を又やり始めている。
その中で気がついた事を言う。
音楽を取り巻く環境は実は革命的変化のまっただ中にいる。
アナログレコードからCDへの移行以上の事が起きていると思うからだ。
それは音楽産業という従来型の産業そのものを揺るがしている。
特に私の世代は音楽産業の発展と共に生きている。
小学生時代。ステレオを持っている人々は豊かな人々で有り、音楽をやっている人は又その中の一部の人々だった。
音楽を変えた、大きな立役者は ビートルズ だろう。
ビートルズは歴史を変えてしまった。
ロックンロールバンドとして世界中の女性ファンを引きつけたビートルズはたった7年の間に全く違うバンドへと変わった。
その豊か過ぎる音楽性はあらゆるジャンル、生活様式に影響を及ぼし、音楽が生活へ根付く貢献をいまだにしている。
それにより、
・かっこいい男
・かわいい女
を創りだし、歌わせ、踊らせ
テレビを通じ売り出し、金を儲けるという手段が生まれた。
著作権という権利を生み出し、製作者にも多大な利益が生まれる分野として成長してきた。
その仕組みが変わろうとしている。
その仕組みをインターネットが壊した。
昔、坂本龍一氏はネットを肯定的に捕ら、ボイスアウトしていたと思うが最近その発言をあまり聞かない。
彼は職業音楽家の未来を理解している筈だ。
私は多分そんなに遠くない将来、職業音楽家の姿は大きく変わると考えている。
今起きている変化はデータによるあらゆる事。
又、信号を使うあらゆる事が変わっている事である。
mp3という圧縮フォーマットは、従来の大きなファイルを格段に小さくする事に成功した。
データの世界では圧縮技術が様々に発展している。
その技術とP2Pという技術。
これはサーバーからデータ供給をするのでは無く、
ネットに繋がったパソコン同士がデータをやりとりするソフトが様々に誕生し、特に音楽に関わるもののデータをやりとりする事が可能になった事に起因している。
音楽が売れなくなった事はパソコンやインターネットの普及が拍車を掛けた。
又、それど同時に、日本初だったウォークマンは姿を消し、アップルのiPODが登場した。
小さく軽く、mp3を変換出来る再生装置は、アップルの再生を果たした。
それだけに止まらない。
実は一般の人々が気づかない内に、音楽を創る側にも大変化が起きている。それはDTMというデジタルレコーディング技術が大変化を起こしている。
従来、音楽は何度もレコーディングするものだったものが、
現在はミスをしても、あとでマウスで直せる。
Midiという規格は、音符さえあれば後は音源と呼ばれる音を鳴らす事が出来る。
よって、音楽も又、ソフトウェアが創るようになってきており、
そのコストは年々下がり続けている。
昔、それこそ何千億円も掛け創ったスタジオでしか出来なかった事が実はあなたの四畳半でも出来るようになっている。
ここで起きている変化は多分今、起きている社会的変化の何倍かの速度で進んでいると思われる。
それは既存の体制を壊す意味を持っている。
又、新たな産業や新たな人々を出現させるパワーを持っている。
例えば、テレビでは必ずコマーシャルが有り、コマーシャルには音楽が不可欠である。
従来大企業しか出来なかった音による企業のイメージ作りは、実は中小企業でも可能になった事を意味する。
それと同時に音楽家たちも新たな収入源を得られる時代になると考えている。
実は日本において、(世界でも同じだろう)音楽が育つ土壌は大変貧相であった。
音楽で飯を食うなどという事は宝くじに当たる事以上に難しい事だ。
特に、かっこいい男・かわいい女 で無い人が音楽的才能で食う事は無理であり、それが許される人は家庭の経済事情が、子供に対し全く生産を生まない事を許せる家庭でのみ可能だったと言える。
しかし、その前提が壊れ始めている。
音楽という巨大利権を、クリエイターたちが自分たちの発表の場を創る事で壊れてきているのだ。
実は、その事とネットで起きている事は同義だと考えている。
但し、音楽で進むスピードは社会的変化のスピードよりも速い。
最近、私が生きたたった50年の間の変化を思う事がある。
50年前無かったものや50年前の仕組みと現在の仕組みはまさに様変わりである。
しかし、今の子供たちは生まれた時から今の環境を持ち合わせている。
時代という魔物は、私たちを飲み込み、その中で私たちは消化されているようなものだ。
そんな中、変化を捕らえ生きる事
もう、躊躇するのでは無く、積極的に捕らえ確かめ、やる!
そう自分に言い聞かせ生きている。
2009年11月02日 登録