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ブースト資本主義の終焉

今、起きている事のイメージがだいぶ見えてきた。

結局、日銀のゼロ金利が続く事で、
銀行にお金を置いておく人々や企業が少なくなる。
国家においても同様である。

よって、上がった利益の運用先が問題になる。
ゼロ金利でお金を寝かせておいても利益は生まない。

そこに悪魔のささやきがある。

その寝かせているお金が、何倍にもなりますよ!
結局、欲望の業が鎌首をもたげ、ある者は、銀行にお金を寝かせておよくよりはと、外資のファンドや、投資信託等、に運用を任せた。
又、ある者は、運用をデリバティブ(金融派生商品)や、レバレッジ(保証金売買)を掛けて運用をしていた。
(すると日本でも隠れ投資家が沢山いるのではなかろうか?)

右肩上がりの土地、右肩上がりの株式市場により、金融資本主義は超巨額の利益を上げる事を可能にし、その架空利益を担保に、又、借金をし、消費を重ね続けた。

それが1990年代中盤クリントン政権から始まったアメリカの姿だった。

ここ数年、日本は、円安が続き(120円台)アメリカの旺盛な消費を満たすために、車を筆頭に輸出にブーストが掛かっていた。

今回の金融危機は、未来取引実体経済の何倍もの架空マネー崩壊といえる。

よって、輸出にブーストが掛かっていた状況に急ブレーキが掛かった。

アメリカでの車販売の急ブレーキは、人々がローンで住宅や車が買えなくなった事に起因する。

派遣切りは、その急ブレーキによってもたらされている。
今後、輸出事業は、そのブレーキが止まるまで縮小する。
現在は、非正規社員の首切りだが、必ず正社員に伝播する。

よって、アメリカは本来の資本主義、本来の消費に戻る。
クレジットやローンでの消費はしばらく急激に冷え込む。

考えてみれば、日本も昔はクレジット社会ではなかった。
丸井○I○Iが、カードで分割販売をして会社として伸びた。
緑屋なんちゅうデパート型販売店もあった。)
ローンは住宅や車で使われていた程度。

そこに出てきたのがクレジットカードだ。
クレジットカードは急速に社会浸透していった。
あらゆる業種がカード会社と連携し、カードを作り、
社会にばらまいていった。

カードはリボ払いもある事で、分割して大きな物が買える。
それは、実収入にブーストを掛ける事になる。
本来、現金ならば買わない物に、買う動機を与えるからだ。

結局、日本でも同様、金融が大きな規模になることは、借金漬けの国民を増やす事になる。

日本のサラ金はバックに大手銀行が居る。
自分たちの存在を隠し、サラ金に金を出し、高利で金を貸す。
サラ金が社会問題になった事で、日本は対策を打った。
(当たり前の事だ。)

アメリカはサラ金では無く、クレジット会社が同様な役目を果たしていた。
そういう意味では、アメリカの方がより深刻である。
クレジットが当たり前の社会になった分、ダメージもより大きい。

レバレッジでブーストがかかった架空マネーの利益は実態利益を生み、ファンド会社はそれこそ大儲けした。

その大儲けした連中の金は、国内産業で有る、イラクの軍事予算に流れていたと言える。
それが又、アメリカの消費を生み、輸出産業にブーストを掛けた利益をもたらした。
トヨタは、アメリカでNo1になった事が、逆にリスクへ変貌した。

オバマであろうと誰であろうと、この金融崩壊は止められない。
よって、不況という言い方は不適切である。

アメリカ金融失敗による世界的影響

とでも言えるだろう。

アメリカが0金利になったことで、金余りのマネーは今後、どこに向かうのだろうか。

ヨーロッパも同様だ。その姿が本来の消費の姿なのだ。

ブーストがかかった業種は、急ブレーキにより、一気に生産、雇用が崩れたという事だ。

今は、その真っ最中である。アメリカは急ブレーキを掛けているがまだ車は止まっていない。

ここまでのイメージは出来た。

問題は、アメリカの収益モデルの崩壊である。

製造業の衰退したアメリカはどのように立ち直れるのであろうか。
ビッグスリーは延命したが、根本問題は解決しない。

アメリカの製造部門は中国に、又、ITはインドになった。

アメリカは果たして覇権を手放すのか、その後の世界がどうなるのかはまだわからない。

今後、世界を引っ張る成長センターは、中国か、日本になるのだろうか。それとも、新たな仕組みが登場するのだろうか。
もし、世界がグローバル化を目指すのであれば、やはり世界政府が必要になるのではなかろうか。

やはり、急激な変化は良い状況を生まない。回の金融危機の学習である。

ただ、それらは推測の域を出ない。

円高が進むと、日本の製造業も又、国外に脱出しはじめるだろうか。
まだ、予断の許さない状況が続いている。

2008年12月24日 登録

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